教頭先生、また明日
「教頭先生、また明日」
下校のベルはとうに鳴り終わり
思いつきで階段上れば
視界によぎったおかっぱスカート
追いついてみると空き教室だ
「どうしてだ?鍵が開いている」
入ってみると座っているのは
見たこともない生徒たち
教えている 教えられている
「どう伝えればいいの?」
だってこの子たちはみんな透けてるんだ
教えている 教えられている
「どう伝えればいいの?」
だってこの子たちはみんな透けてる
景色は変わる いつもの夕暮れ校舎
「私は何を見た?」幻ではないだろう?
問われている